こんにちは、株式会社アイトリガー佐賀オフィスの横枕です。
今回は【X広告】の始め方について初心者にもわかるように解説していきます。
「未経験でSNS広告運用を担当することになってしまった…」
「X広告のやり方・出し方が分からない!」
本記事では、こんな悩みを解決できればと思います!
X広告とは
X広告とは、Xのタイムラインや検索結果などに広告を表示できるサービスです。X広告には掲載場所や広告のフォーマットが異なる複数の種類があります。テキストだけでなく、画像や動画を使うことも可能です。
広告費の最小金額は設定されていないため、低コストで始められます。また、拡散性の高さや、ターゲティングを細かく設定できることもX広告の特徴です。
X広告の種類
X広告の種類は、大きく5つのカテゴリに分けられます。カテゴリによって広告の目的や掲載場所が異なるため、各カテゴリに含まれる広告の機能を把握しておくことが大切です。
ここでは、X広告の種類について解説します。
プロモ広告(旧プロモツイート)
プロモ広告は、Xのタイムライン上に表示できる広告です。プロモ広告では、以下のようなフォーマットを使用できます。
- 画像広告
- 動画広告
- カルーセル広告
- モーメント広告
- テキスト広告
最もシンプルなフォーマットはテキスト広告です。一般的なユーザーのツイートと見た目が似ているため、タイムラインに自然に溶け込みます。
画像広告や動画広告、カルーセル広告は、画像や動画で注目を集めやすいフォーマットです。モーメント広告では、一連のツイートをまとめ、140文字以上の情報を伝えられます。
フォロワー獲得広告(旧プロモアカウント)
フォロワー獲得広告は、フォロワーを獲得できる広告です。ユーザーのタイムライン上に、広告文とアカウントの画像、フォローボタンが表示されます。
Xテイクオーバー(旧プロモトレンド)
Xテイクオーバーは、タイムラインや「話題を検索」タブの上部に表示できる広告です。インプレッションの多いエリアに、独占的に広告を表示しリーチを獲得できます。
Xテイクオーバーに含まれる形式は、タイムラインテイクオーバーと、トレンドテイクオーバー/トレンドテイクオーバープラスの2種類です。
タイムラインテイクオーバー
タイムラインテイクオーバーでは、自社の広告を1日の最初の広告として会話の最上部に表示できます。
トレンドテイクオーバー/トレンドテイクオーバープラス
トレンドテイクオーバー/トレンドテイクオーバープラスでは、トレンドに連動した広告を「話題を検索」タブに表示することが可能です。
X Amplify
X Amplifyは、関連性の高いパブリッシャーによるプレミアムビデオコンテンツに連動して掲載できる動画広告です。
X AmplifyにはAmplifyプレロールとAmplifyスポンサーシップの2種類があります。ただし、セルフサービス方式で使用できるのはAmplifyプレロールのみです。
Amplifyプレロールでは、15種類以上の動画ジャンルから広告の配信先を選べます。Amplifyスポンサーシップでは、パブリッシャーと1対1で提携関係を結び、ツイート単位での広告管理が可能です。
Xライブ
Xライブは、動画コンテンツをリアルタイムで配信できる広告です。新製品の発表会や企業のイベント、ファッションショーなどを動画で配信し、ユーザーからリアルタイムに反応を得ることができます。
X広告の設定方法と手順
X広告アカウントを設定する
まず、X広告を配信するために使用するアカウントを作成し、ログインします。
アカウントへアクセスして「もっと見る」→「プロフェッショナルツール」→「Twitter広告」から広告マネージャーにアクセス可能です。
これにより、広告マネージャーにアクセスすることができます。
Xアカウントがない場合は、広告を初めるには必ず必要なのでアカウント作成を行いましょう。
アカウント作成方法は、こちらからも!
広告を作成する
広告の配信地域と言語、キャンペーン目的を設定します。広告の配信地域と言語を設定する
最初に、広告の配信地域と言語をプルダウンから選択します。この項目を誤ると広告効果が期待できない地域に配信してしまうため、確実に選択しましょう。
キャンペーン目的を選択する
続いて、広告キャンペーンの目的を選択します。上記5つの項目の中から最適な目的を選びましょう。それぞれの特徴は次の通りです。
- リーチ:より多くのユーザーに届けてインプレッション数を増やす
- エンゲージメント数:エンゲージメント数(ユーザーがツイートに反応した回数)を増やす
- フォロワー数:ブランドのオーディエンスを増やす
- ウェブサイトの訪問者数:ウェブサイトへの訪問者を増やす
- キーワード:特定のキーワードに対して広告を配信し、ピンポイントで情報を届ける
今回は、「ウェブサイトの訪問者数」を選択して次に進みます。
広告ツイートの作成
広告テキストの作成と画像・動画の追加を行います。広告テキストは最大で140文字まで記載できます。ただし、長すぎる広告テキストは流し読みされる可能性があるため、キャッチコピーの工夫や改行、画像・動画との連携を意識して作成しましょう。視覚的な要素や短く分かりやすいメッセージを組み合わせることで、広告の効果を高めることができます。
詳細設定、配信開始
続いて、配信をカスタマイズします。カスタマイズ次第でX項目のパフォーマンスが大きく変わるため、目的や希望などを明確化してから設定しましょう。
性別・年齢・地域を設定し、配信するユーザーを絞り込みます。設定項目は次のとおりです。
- 性別:すべて・女性・男性
- 年齢:すべて・年齢範囲指定
- 特定の場所:国・地域の指定
- 場所を中心とした半径(指定した場所から一定距離内のユーザーに届ける):所在地を指定
ターゲティング機能
ユーザーが使用しているキーワードや似ているアカウントのフォロワー、利用しているデバイスなどに応じて、広告を届けるユーザーを設定します。設定項目は次の通りです。
キーワード (オプション)
ユーザーが検索・ツイートしたキーワード、エンゲージメントしたツイートに含まれるキーワードなどを追加・除外する設定
フォロワーが似ているアカウント (オプション)
特定のアカウントのフォロワーと似た興味関心を持つアカウントにリーチする設定
オペレーティングシステム (オプション)
オペレーティングシステムの指定により、ユーザーへリーチする機能(iOS・Android・その他のモバイル・デスクトップから選択)
興味関心
特定の興味関心を持つユーザーにアプローチする機能
言語
一般的に使われていない言語を話すユーザーにリーチしたい場合に設定する機能
予算とスケジュールの設定F
広告の予算と配信スケジュールを設定します。設定した配信期間において、毎日の日別予算の上限に達するまで広告を配信します。
支払方法の選択
X広告の支払方法はクレジットカード払いのみです。アカウントページからもクレジットカードの登録が可能ですが、支払方法の選択項目からも登録できます。
https://business.x.com/ja/help/account-setup/billing-basics.html
X広告の課金方式と予算相場
X広告の場合、広告をX上で掲載するにはオークションで競り勝たなければなりません。
X広告は最低出稿金額が決まっていないため、最低1円から出稿できます。
ただし、広告掲載の可否はオークションによって決まるので、最低でも数万円程度が予算として必要です。
また、X広告では以下の6種類の課金方式が用意されています。
課金方式 | 費用相場 |
クリック課金 | 1クリックあたり24円~200円 |
インプレション課金 | 1,000インプレッションあたり400円~650円 |
フォロー課金 | 1フォローあたり40~100円 |
エンゲージメント課金 | 1エンゲージメントあたり40~100円 |
アプリインストール課金・クリック課金 | 1インストールあたり100~250円 |
再生数課金 | 1再生あたり5~20円 |
予算相場としては1日に1,000円前後が最低ラインですが、1日を通してバランスよく広告を配信したい場合は3,000円前後が予算相場です。
ただし、費用相場は出稿する広告の形態・キャンペーン目的によっても金額は変動します。
X広告の出稿の注意点
ここまでくれば、広告の配信開始は目前です。その前に大切な配信前の注意点をご紹介します。
出稿時の注意点は、「広告キャンペーンを確認して開始」からキャンペーンを開始しないと配信されないということです。
「下書きを保存」はあくまで「下書き」状態になるので、キャンペーンの開始日やツイート文の予約投稿日時がやってきても、広告として配信がされません。
しっかりと「キャンペーンが開始されているか」確認していきましょう。
確認方法は、キャンペーン作成画面の「広告キャンペーンを確認して開始」→「キャンペーン開始」をクリックすると予定の日時に配信されます。
またX広告出稿後に、広告に否定的なコメントがついて炎上してしまう場合もあります。 拡散性はX広告のメリットですが、悪い形で拡散されないためにもコメントをこまめにチェックしましょう。
X広告成功のためのポイント6選
X広告で成功するために、以下の6つのポイントを押さえましょう。
ポイント
- ターゲティングを効果的に行う
- 二次拡散を狙う
- A/Bテストを行う
- リターゲティング配信を活用する
- フリークエンシー設定を利用することで、無駄なコストを抑制する
- LPOを実施する
1つずつ解説します。
ターゲティングを効果的に行う
X広告で成果を出すにはターゲティングを効果的に行うことが大切なポイントです。
ターゲティングを効果的に行うには配信設定時に複数の項目を使い、仮説検証を繰り返すのがおすすめです。
さまざまな角度からユーザーにアプローチすることで、より効果の高いターゲティング方法に出会う可能性もあります。
また、たくさんの項目を使ってターゲティングすれば、どのターゲティング方法が費用対効果が高いのかより明確になります。
二次拡散を狙う
XはSNSの中でも特に、拡散力が高いプラットフォームです。
X広告ではユーザーがフォロワーにシェアしたいと思うようなツイートを制作し、二次拡散を狙うことが重要です。
X広告では配信したプロモツイートが他のユーザーによってRTされても費用は発生しません。
RT先でユーザーが取ったアクションには費用がかからない仕組みなので、拡散されればされるほど低コストでユーザーからの反応を獲得できます。
ただし、クリエイティブを拡散目的で制作すると本来のメッセージが伝わらない可能性もあるので注意しましょう。
A/Bテストを行う
X広告の効果を高めるためにも、A/Bテストで運用改善を行うことも大切です。
X広告では複数のツイートで仮説検証を行うことで、広告配信のアルゴリズムがパフォーマンスの高い広告を選びやすくなります。
オークションでは入札額だけでなく、「品質スコア」も勝ち負けに関わっています。
品質スコアはユーザーの共感を得られるか、最新のトレンドを取り込んでいるかなどによって決まるのが特徴です。
ポイントを押さえたツイートを複数用意すれば、品質スコアが上がる可能性もあります。
オークションでの勝率を上げるためにも、積極的にA/Bテストを行いましょう。
また、品質スコアが高いツイートの方が費用を抑えられるメリットもあります。
リターゲティング配信を活用する
X広告の費用対効果を高めるなら、リターゲティング配信も活用しましょう。
X広告では過去のツイートを表示あるいはエンゲージメントしたユーザーやツイート内のURLからLPへアクセスしたユーザーなどをリターゲティングできます。
リターゲティング配信は通常の配信よりもコンバージョン率が高いため、コストパフォーマンスに優れているのがメリットです。
「すでにX広告を運用しているがCPAを下げたい」「費用効果を見直したい」という場合におすすめの手法です。
また、X広告のリターゲティング配信機能はプロモアカウント・プロモツイート・プロモトレンドのいずれの配信面にも利用できます。
フリークエンシー設定を利用することで、無駄なコストを抑制する
X広告には「フリークエンシー設定」が搭載されています。
フリークエンシー設定はリーチ数を調整するための機能で、ユーザーが何度も同じ広告を目にすることを防ぎます。
フリークエンシー設定を利用することで広告の配信頻度を最適化でき、無駄にコストを払うこともありません。
また、ユーザーは一般的に何度も同じ広告を目にすると、不快感を感じてしまいます。
フリークエンシー設定を利用すれば最適な広告配信頻度をキープでき、企業のイメージダウンを防止できるのもメリットです。
LPOを実施する
LPO(ランディングページ最適化)も必ず実施してください。
X広告がどれだけ魅力的なクリエイティブであっても、遷移先のLP(ランディングページ)に問題があるとコンバージョンにはつながりません。
X広告から流入してきたユーザーにとって使いやすくて分かりやすいLPになっているのか事前にチェックすることが重要です。
X広告を運用し始めたのにLPOを実施していない場合は、早急にブラッシュアップを行いましょう。
終わりに
本記事ではX広告の始め方・やり方について解説しました。
XはSNSの中でも特に、コンテンツが拡散されやすいプラットフォームなので、X広告は二次拡散性を狙いやすいのが強みです。
X広告をこれから運用するという方は、本記事で紹介した内容をぜひ参考にしてください。
X広告で成果を出して、自社ブランディング・自社商品の認知度向上を目指しましょう。