カルーセル広告の特長と活用のコツ

カルーセル広告の特長と活用のコツ

いまや私たちの日常生活において欠かせない存在となっているSNS。見るつもりもなかったのに、気付いたらSNSを見ていた!なんて経験もあるのではないでしょうか。とくにInstagramやX(旧Twitter)は、多くの人の生活の一部となっており、企業のプロモーションの場としても注目を集めています。

プラットフォーム側も広告枠を増やすべく、さまざまな掲載フォーマットを生み出しており、その1つがカルーセル広告です。
本記事では、「カルーセル広告とは何なのか?」「効果的なクリエイティブの作り方・考え方」をご紹介してまいります。

カルーセル広告とは

カルーセル広告は、1つの広告枠に複数種類の画像・動画(=「カード」と呼ばれます)を掲載することができる広告フォーマットです。

画像引用元:FACEBOOK for Business

PCでは画像右に表示される矢印(→)をクリックすることで、スマートフォン・タブレットではカードにスワイプ操作を行うことでカードがスクロールされ、ユーザーが異なるカードを見ることができます。
プラットフォームによっては、各画像ごとに個別のリンク先を設定できるので、1つの広告で複数のリンク先に誘導させることもできます。

カルーセル広告を配信できるプラットフォームは日に日に増加しており、積極的に活用している企業様も増加しております。
カルーセル広告を配信できる主要なプラットフォームは以下の通りです。

  • Google広告
  • Yahoo!ディスプレイ広告
  • Facebook(Instagram)広告
  • X広告(旧Twitter広告)
  • LINE広告
  • Smartnews Ads
  • Gunosy Ads

カルーセル広告の特長

カルーセル広告の主な特長とメリットを以下3点にまとめました。

1. 広告で訴求できる内容が増える

1つの広告内で複数の画像や動画を使ってアプローチでき、ユーザーに伝えられる情報量が通常の広告と比較して増加する為、ユーザーの商品理解が深まります。
商品が1つの場合は、複数のカードで多様な訴求を行うことで、商品の詳細をアピールできます。
複数の商品がある場合は、1つの商品を1つのカードで訴求することで、複数の商品をまとめてアピールできます。

2. 広告の視認性が高い

とくにモバイル・タブレット端末において、ユーザーにスワイプをさせるという特性から広告が端末の幅いっぱいに表示されるため、広告の視認性が向上します。
視認性の高い広告は訴求内容がユーザーに伝わりやすく、広告に対する不快感を抑え、CTRの改善にもつながります。

3. 訴求の効果を検証できる

カードごとのクリック数など、詳細な配信結果を管理画面からレポートで把握できます。

カード(訴求)ごとのパフォーマンスを評価し、クリエイティブやリンク先を適宜変更していくことで、広告のパフォーマンスをさらに向上させていくことが可能です。

カルーセル広告の配信時のポイント

カルーセル広告を配信する際に、私が注視している3つのポイントをご紹介します。

1. どんなユーザーの獲得を狙うのか

カルーセル広告はさまざまなプラットフォームで展開されていますが、プラットフォームごとにアプローチできるユーザー層(年齢、性別、趣味嗜好、ライフスタイル)や、ターゲティング設定が異なります。
訴求する商品がどのようなユーザーに求められているのかを具体的に落とし込んだうえで、プラットフォーム選定を行う必要があります。

2. 何をユーザーに伝えたいのか

カルーセル広告は1つの広告で、複数のカードを配信することができますが、単純に商品の画像を並べておけばいいというものではありません。しっかりと商品の魅力を伝える訴求が必要です。とはいえ、1つのカードに多くの訴求を詰め込んでしまうと、伝えたい訴求がユーザーに伝わらず、視認性の悪化につながる可能性があります。
広告配信の目的を明確にし、その目的を達成するために、ユーザーに伝える情報を精査します。それらの情報を1つ1つのカードで、簡潔にわかりやすく訴求します。

3. どのようにユーザーに伝えたいのか

カルーセル広告は情報の伝え方の自由度が高いため、「どう見せるか」という点が重要です。以下にその例を3つご紹介します。

1つの商品に対し複数の画像でアピール

画像引用元:FACEBOOK for Business

商品の特長を複数の視点からアピールできるため、商品の魅力を余すことなくプロモーションすることが可能です。

複数の商品をカードごとでアピール

画像引用元:FACEBOOK for Business

カード1枚につき商品1つをアピールし、複数商品を含むプロモーションをすることが可能です。
Facebook広告やLINE広告ではカードごとにリンク先を設定することができます。そのカードが紹介する商品にふさわしいリンク先を個別に設定することで、ダイナミック広告に近い見せ方をすることができます。

ユーザーの行動・思考を再現したストーリー

画像引用元:FACEBOOK for Business

その商品が、ユーザーが抱えている悩みをどのように解決できるのかを、ストーリー仕立てで紹介することが可能です。
見込み顧客がどのような潜在的欲求を持っているのかを分析したうえで、クリエイティブのストーリーを作り上げることが重要です。

クリエイティブ作成のポイント

カルーセル広告の「複数のカードを掲載できる」という特長を活かすには、いかにユーザーに続きが気になる、スワイプしたいと感じさせるかが重要となってきます。そのためにまずは、「スワイプができること」に気付いてもらえるようなクリエイティブを作成することがポイントです。

Twitter マーケティング カルーセル広告 スワイプできることに気づかせる3つの方法
画像引用元:X(旧Twitter)マーケティング

1. 「カード2枚め」の色に注意

カード2枚目の背景・左端の色を目立たせることで、広告に続きがあることにユーザーが気付きやすくなります。各プラットフォームで設定できる背景色(白、紺など)とは異なる色を用いたり、目立つ色の枠線をつけることで、カード2枚目の存在をアピールしましょう。

2. スワイプを促すビジュアルキュー

画像スワイプを促すためのビジュアルキュー(矢印)をカードの端に設置することでも、広告の続きを示唆できます。ストーリー仕立てのクリエイティブではとくに自然に見せられるでしょう。

3. X広告(旧Twitter広告)で動画を使う場合「カード1枚め」のビデオを短く

X広告(旧Twiter広告)のビデオカルーセルでは、カード内の動画再生が完了すると、そのまま次のカードの動画が再生される「オートアドバンス」という機能があり、ユーザーがスワイプせずとも次のカードを見せることができます。そのため1枚目の動画の長さが短いほど、2枚目以降の動画を見せられる可能性が高まります。
上手く言っている企業様の事例では、6秒以下の動画を使用しているケースが多いようです。

まとめ

カルーセル広告は様々な広告配信プラットフォームで続々とリリースされており、注目を集めています。
アイトリガーでもすでに多くのお客様に導入いただいており、通常のバナーや動画と比べてCVRが高くなることが実証されています。
複数のカードを用いて配信するフォーマットは、見せ方や配信パフォーマンスに大きな可能性を秘めていますので、ぜひともチャレンジしてみてください。

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記事を書いた人
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