広告運用者も覚えておきたい「画像・動画ファイル形式」について〜JPG・PNG・GIF・MP4何が違うの？〜

2023.01.19

クリエイティブ

池田明穂

広告運用者も覚えておきたい「画像・動画ファイル形式」について〜JPG・PNG・GIF・MP4何が違うの？〜

運用型広告で使える画像ファイル形式についてみなさんは理解できていますか？
JPGやPNGなど聞いたことはあるけれど、違いはよく分からないという方も多いのではないでしょうか？
今回は主な広告媒体で使われる各画像ファイル形式の違いをご紹介します。

運用型広告で使用できる主な画像形式
無料画像調整ツールの紹介
運用者もクリエイティブに関する理解が大事

運用型広告で使用できる主な画像形式

	Google	Yahoo	meta	LINE	X	Criteo
イメージ広告	JPG,PNG,GIF	JPG,PNG,GIF	JPG,PNG	JPG,PNG	JPG,PNG ※GIFは静止画として表示	JPG,PNG GIFは30秒以下なら可
動画	MOV,MP4,他	MOV,MP4	GIF,MOV,MP4	MOV,MP4	MOV,MP4	MP4
アニメーション	ー	ー	ー	PNG（APNG）	ー	ー

JPEG、JPG（ジェイペグ）

Joint Photographic Experts Groupの略。
デジタル写真などを保存する際に使われる最も一般的なファイル形式です。
サイズが小さいため、モバイルを含むほとんどのWebブラウザでの表示に適しています。
最大1600万色を使用できます。

JPEGとJPGの違いは？

ファイルとしては同じです。

3文字のファイルの拡張子は、古いバージョンのWindowsやMS-DOS時代の文字数制限によるものです。以前はすべての拡張子が3文字に制限されていましたが、現在ではそのような制限はありません。
引用：https://www.adobe.com/jp/creativecloud/file-types/image/raster/jpeg-file.html

他にも、jpe、jif、jfif、jfiがありますが、すべてJPEGと同じ表示となります。

JPEGファイルのメリット

ほとんどのブラウザ、ソフトウェア、アプリケーションで利用できる
人間の目で識別できない色を除外し、ファイルサイズを小さくしてくれる

JPEGファイルのデメリット

大幅に圧縮した場合は画質が低下する
多くのデータが失われるとノイズなどが発生してしまい、見た目に影響が出る

引用：https://www.adobe.com/jp/creativecloud/file-types/image/raster/jpeg-file.html

PNG（ピング）

Portable Network Graphicsの略。
ロゴデータやイラストに使用されます。
JPEGとの違いは、PNGは背景が透明または半透明のグラフィックを処理することができます。

また、JPEGではサイズを縮小した場合、画像データの一部が削除されてしまい、画質の低下が起こりますが、PNGの場合、圧縮時の画像データが失われることが無いため、ファイルの編集や保存回数に関わらず同じ画質を保つことができます。

PNGファイルのメリット

数百万もの色を処理できる
圧縮してもデータが失われないため、画質の低下が起きない

PNGファイルのデメリット

JPEGやGIFに比べてファイルサイズがはるかに大きくなる（重くなる）
ファイルサイズが大きいために、ページの読み込みや応答が遅くなる

引用：https://www.adobe.com/jp/creativecloud/file-types/image/raster/png-file.html

GIF（ジフ）

Graphics Interchange Formatの略。
比較的単純な画像向けで、画像同士を結合して簡単なアニメーションを作成することができます。
ピクセルあたり最大8ビットがサポートされ、256色のインデックスカラーを使用できます。

GIFファイルのメリット

GIFアニメーションは精巧ではないが、スピードとインパクトの点で優れているため、SNS等で素早く拡散できる
色数制限により、比較的小さいファイルサイズが保たれる
圧縮しても画質が低下しない

GIFファイルのデメリット

256色のみサポートしているため、画像は解像度が低く、少しぼやけて見える
GIFアニメーションは複数の画像を使用するため、編集作業が複雑になる
サイズが小さく、短時間で読み込むことができるが、インターネット接続によっては適切に表示されない可能性がある

引用：https://www.adobe.com/jp/creativecloud/file-types/image/raster/gif-file.html

MP4（エムピーフォー）

多くのビデオ・オーディオ・字幕情報を小さなファイルサイズで保存できる、ビデオファイルの一般的な形式です。
ストリーミング動画や大きめのメディアファイルにMP4が最適です。

MP4ファイルのメリット

複数のプラットフォームで使用でき、広く受け入れられている
圧縮率が高いので、ファイルサイズが小さくなる
ファイルにメタデータを添付できる

MP4ファイルのデメリット

ファイル圧縮時にデータが失われるため、画質が低下する

引用：https://www.adobe.com/jp/creativecloud/video/hub/features/learn-about-mp4-format-videos

拡張子の確認方法

Windows

フォルダを開き、画像の上にカーソルを乗せることで拡張子を確認することができます。

また複数の画像であれば、ファイルを詳細表示に変更し、拡張子を表示させることで、一括で確認することができます。
「種類」が表示されていない場合は以下の方法で表示させることができます。

表示→詳細→項目のバー上で右クリック→種類にチェック

Mac

Finderを開くと「種類」が表示されるので、ここで拡張子を確認することができます。

「種類」が表示されていない場合は以下の方法で表示させることができます。

･･･（メニュー）→表示オプションを表示→種類にチェックを入れる→閉じる

画像サイズの確認も忘れずに

媒体によっては入稿できる画像サイズ（〇〇KB）も異なります。
「このサイズはGoogleでは入稿できるけどYahooでは入稿できない」など、各媒体によって規定が異なりますので、デザイナーに依頼する場合は画像サイズもしっかり確認しておきましょう。

主要な各媒体の画像サイズについては下記を参照ください。

Googleの画像・動画サイズ

▼画像・動画
https://support.google.com/google-ads/editor/answer/57755?hl=ja

Yahooの画像・動画サイズ

▼画像

（レスポンシブ）
https://ads-help.yahoo-net.jp/s/article/H000044228?language=ja

（バナー）
https://ads-help.yahoo-net.jp/s/article/H000045739?language=ja

▼動画

（レスポンシブ）
https://ads-help.yahoo-net.jp/s/article/H000044155?language=ja

（バナー）
https://ads-help.yahoo-net.jp/s/article/H000045738?language=ja

無料画像調整ツールの紹介

バナーを作成してくれるデザイナーが運用型広告に慣れていない場合、容量の調整や拡張子の設定までできていないことがあるかもしれません。
デザイナーに再度依頼しても良いですが、無料で簡単に変換できるツールがあるので、活用してみましょう。

入稿する画像の容量が大きかった場合

画像を縮小する！
https://resizer.myct.jp

JPEG・PNG・GIFに対応しています。
150px〜2560pxから選択するか、任意のサイズを指定することができます。
※サイズを小さくすると画質が荒くなります。
「JPEGに変換する」にチェックを入れると、PNGやGIFファイルをJPEGに変換することができます。

JPG⇔PNGに変換する

JPG to PNG
https://jpg2png.com/ja

PNG to JPG
https://png2jpg.com/ja

上記のサイトに画像ファイルをドラッグ＆ドロップするだけで、簡単に変換されたファイル形式の画像をダウンロードできます。

MOV→MP4へ変換する

Convertio
https://convertio.co/ja/mov-mp4

100MBまでのファイルサイズであれば、MOVからMP4への変換が可能です。
他にも、iPhoneで撮影した写真はHEICという拡張子になりますが、JPGに変換することもできます。

運用者もクリエイティブに関する理解が大事

普段の入稿や運用をスムーズに進めるには、基礎知識としてクリエイティブ要件についてもしっかり把握しておくことが大切です。
また、最近は簡単にバナーが作れるツールや機能なども登場しているので、今後はデザイナー以外の方もバナーや動画を作成する場面が出てくるかもしれません。
効率良く業務を進めるためにも、ぜひこの記事を活用してくださいね。