【ゼロから解説】Facebook広告の合算イベント測定とドメイン認証~概要から設定方法まで~

【ゼロから解説】Facebook広告の合算イベント測定とドメイン認証~概要から設定方法まで~

Apple社はiOS14以降に強化したトラッキングの制限や、利用者に対してトラッキングの許可を求めるオプトイン設定画面の表示を義務化する制度を開始しています。

このような変更により、コンバージョン計測など広告を運用するうえで重要な計測環境を整えるための対策が必要になっています。

そこで、Facebookも対策として推奨しているものが合算イベント測定と、その設定のために必要なドメイン認証です。今回はこの2つにフォーカスをあて、実際の設定方法まで説明いたします。

ドメイン認証・合算イベント測定とは

まずドメイン認証とは、Facebookビジネスマネージャーで自社(もしくは広告主)のドメインの所有権を登録するものになります。

この登録を行うことで、リンクやコンテンツに対しての権限を管理できるようになり、許可された社員やパートナーのみが広告配信などを行えるよう制限したり、ドメインの不正使用を防止することもできます。

つづいて合算イベント測定とは、Apple社のiOS14以降のOSを利用しているユーザーからウェブイベントの測定を可能にするためのプロトコルです。

AppleのポリシーでiOS14以降のユーザーのうち、オプトイン設定でトラッキングを許可したユーザー以外でのデータ収集と共有が禁じられています。そのための対策として、Facebook広告では合算イベント測定を利用してデータを処理することで、ユーザーのプライバシーを守りながら広告を配信することができます。

▼Facebook広告:ドメイン認証
https://www.facebook.com/business/help/286768115176155?id=199156230960298

▼ Facebook広告: 合算イベント測定
https://www.facebook.com/business/help/721422165168355?id=1877298665783613

合算イベント測定でできること

  • 上位8件までの標準イベントとカスタムコンバージョンを登録可能
  • 上位8件の標準イベントもしくはカスタムコンバージョンは、計測の優先度に応じて優先順位を付けることが可能
  • 合算イベントに登録した標準イベントもしくはカスタムコンバージョンのみ、広告配信においてコンバージョンもしくはバリューへの最適化を設定することが可能

合算イベント測定に必要な事前準備

  • 設定者がFacebookビジネスマネージャーの管理者権限を持っている
  • 広告配信対象のドメイン認証が完了している
  • 設定者がドメイン認証の所有者である
  • 複数の標準イベントもしくはカスタムコンバージョンを設定する場合、8個以内に整理する

合算イベント測定の設定における注意事項

  • ドメイン認証、合算イベント測定ともにビジネスマネージャーでの設定が必要になります。ビジネスマネージャアカウントをお持ちでない場合はアカウント作成が必要になります。
  • カスタムイベントとページビューイベントは現時点では設定することができません。対策として、カスタムコンバージョンとして設定しておくことで追加できるようになります。
  • ドメイン認証はメインドメインで認証してある必要があります。サブドメインで合算イベント測定を設定することはできません。
  • 設定者がドメイン認証の所有者ではない場合、合算イベント測定の設定を所有者に依頼する必要があります。また、ピクセルおよびカスタムコンバージョンへのアクセス権限を所有者に付与する必要があります。そのため所有者のビジネスマネージャIDが事前に必要になります。
  • 1ドメインに対して登録できるイベントが8個までですので、サブドメインで複数のイベントを配信している、マイクロコンバージョンが多い、他のビジネスマネージャー(他代理店など)とリンクしているなどの状況がありますと、イベント数が8個を超えることもあるかと思います。あらかじめ整理しておきましょう。
  • 合算イベント測定で優先順位を変更したりイベントを削除した場合、アトリビューションを正確にするために72時間編集ができなくなります。併せて、最適化が紐づいている広告および広告セットの配信も72時間停止されます。(新しいイベントの追加のみの場合は、72時間の一時停止は適用されません)
  • 合算イベント測定が完了していないと、広告配信でコンバージョンもしくはバリューでの最適化を設定することができません。ただし、コンバージョンもしくはバリュー以外の最適化(クリックやランディングページビューなど)で配信する場合は合算イベント測定の設定は不要です。

ドメイン認証の設定方法

①すべてのツール(≡マーク)をクリック
②[ビジネス設定]をクリック

③左側メニューから[ブランドセーフティ]を開き、[ドメイン]をクリック
④[追加]をクリック

⑤[あなたのドメイン]に、認証させるドメインURLを入力
⑥[追加する]をクリック

⑦3種の方法から認証方法を選択し、画面の指示にしたがいサイト側の設定を行う
⑧サイト側の設定が完了したら、[ドメインを認証]をクリックし認証する

⑨認証が完了すると表示が「認証済み」に変わり、所有者の欄にはドメイン認証を設定したビジネスマネージャ名が表示されるので確認する

注意事項

  • ドメイン認証は1ドメイン1所有者となるため、対象のドメインがすでに他の所有者によって登録されている場合、登録を行うことができません。他の所有者がいる場合は、上記手順⑥を進めた際にエラー表示が出ます。
  • サイト側で対象のメインドメインからサブドメイン等へのリダイレクトが設定されていると認証できない場合があります。
  • HTMLファイルのアップロードは、正しいルートディレクトリに設定しないと認証されません。また、サブドメインの場合はメインドメインのルートディレクトリにアップロードしないと認証されません。

以上でドメイン認証の設定は完了です。

合算イベント測定の設定方法

合算イベント測定の設定は、対象ドメインでドメイン認証を行った所有者となっているビジネスマネージャで行う必要があります。所有者の場合は「対象ドメインの所有者の場合」から、所有者のビジネスマネージャーと広告アカウントが紐づくビジネスマネージャーが異なる場合は、所有者に合算イベント測定を設定してもらうための事前準備が必要になりますので、「対象ドメインの所有者ではない場合」から手順をご確認ください。

対象ドメインの所有者の場合

①すべてのツール(≡マーク)をクリック
②[イベントマネージャ]をクリック

③[合算イベント測定]タブを選択
④[ウェブイベントを設定]をクリック

⑤対象のドメインをクリックし、[イベントを管理]をクリック

⑥ポップアップの注意事項が表示されるので、内容を確認のうえ[編集]をクリック

※合算イベント測定で優先順位の変更や、登録済みのイベントやカスタムコンバージョンを削除した場合、登録しているイベントやカスタムCVを最適化対象にしている広告および広告セットは72時間の間配信が停止され、合算イベント測定も72時間変更ができなくなります。それをアラートするためのポップアップですので、配信状況をよくご確認のうえ判断してください。

▼Facebook広告ヘルプ
https://www.facebook.com/business/help/193250612476055?id=1877298665783613

⑦[イベントを追加]をクリック
⑧ピクセル/カスタムコンバージョン列のドロップリストを開き、対象広告アカウントのピクセルもしくはカスタムコンバージョンを選択

⑨イベント名列で対象とするイベントもしくはカスタムコンバージョンを選択

※登録するイベントもしくはカスタムコンバージョンが複数ある場合は、⑦~⑨の手順を繰り返す

⑩6点リーダーをドラッグし移動することで優先順位を変更できるため、任意で並び変える
⑪登録・並び替えが完了したら[適用]をクリック

※優先度とは、ユーザーがコンバージョンウィンドウ内で複数のアクションを実行した際に、優先度が最も高いイベント情報のみを送信するためのものです。価値やバリューの高いイベントの優先度を高くするようにしましょう。

⑫送信前に確認のポップアップが表示されるので、設定に問題がなければ[適用]をクリック

以上で合算イベント測定の設定は完了です。

対象ドメインの所有者ではない場合

前提として、合算イベント測定を設定するには対象ドメインの所有者である必要があります。そのため、所有者ではない場合は所有者に設定を依頼する必要があります。

所有者側で作業する際には、合算イベント測定に設定するイベントもしくはカスタムコンバージョンにおいてパートナーリンクが必要になります。

  • ピクセル
  • カスタムコンバージョン

パートナーリンクを行うためには、事前に所有者のビジネスマネージャIDが必要です。

ビジネスマネージャIDは下記の方法で確認することができます。

ビジネスマネージャIDの確認方法

①ビジネス設定を開き、左側メニューの[ビジネス情報]をクリック
②表示されたビジネス情報の、ビジネスマネージャIDの項目を確認

ピクセルのパートナーリンク設定方法

①ビジネス設定を開き、左側メニューの[データソース]を開き、[ピクセル]をクリック
②[パートナー]タブを選択
③[パートナーを割り当て]をクリック

④ビジネスIDの入力欄に、ドメイン所有者のビジネスマネージャIDを入力
⑤[ピクセルを管理]のスライドをクリックし権限を付与
⑥[次へ]をクリック

招待は所有者のビジネスマネージャで、ビジネス設定のリクエストに通知が飛びます。受信済みから招待を承認することでピクセルのパートナーリンクが完了します。

カスタムコンバージョンのパートナーリンク設定方法

①ビジネス設定を開き、左側メニューの[データソース]を開き、[カスタムコンバージョン]をクリック
②初めて設定する場合は表示されないため、[追加]をクリック
③[カスタムコンバージョンを追加]をクリック

④[カスタムコンバージョンID]に対象のIDを入力
⑤[カスタムコンバージョンを追加]をクリック

※カスタムコンバージョンを追加する際はIDが必要になりますので、事前にカスタムコンバージョンIDを確認しておきましょう。

⑥追加したカスタムコンバージョンを選択
⑦[パートナーを割り当て]をクリック

⑧ビジネスIDの入力欄に、ドメイン所有者のビジネスマネージャIDを入力
⑨[最適化、広告レポート、およびイベントマネージャ]のスライドをクリックし権限を付与
⑩[次へ]をクリック

以上でのカスタムコンバージョンのパートナーリンクは完了です。

そして所有者側で合算イベント測定を行える環境が整いますので、上記の「合算イベント測定の設定方法」に沿って設定を進めていただくことで、すべての設定が完了します。

まとめ

Apple社のiOS14以降の要件によって、生活者は個人情報保護の観点から守られる部分が多くなりますが、一方で広告主や広告運用者にとっては重要な指標となるコンバージョンデータの欠損が発生し、広告運用を行ううえで正しく最適化を行えなくなっていく可能性もあります。

こうした市場の変化において媒体側の対策を待つことも必要ですが、状況に応じてすでに持っている情報を広告運用に活用していくことも重要です。

例えば、Facebook広告で提供されているコンバージョンAPIは、Cookieの利用が制限されている環境下においてコンバージョン計測を補う役割を担っています。また、Facebook広告を始めGoogle広告、Yahoo!広告でも提供されているオフラインコンバージョンを用いることは、よりビジネスのゴールに近い情報で広告運用を最適化できる可能性を持っています。

こうした対応策にも目を向けるべく、ぜひ下記の記事も参考にしてみてください。

Facebook広告のコンバージョンAPIとは〜利用目的から導入方法まで

Google 広告 オフラインコンバージョンの活用方法

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記事を書いた人
芝崎 諭
芝崎 諭

芝崎 諭

2011年にネットフロンティア(現アイトリガー)に入社。
社歴=運用歴となり、デジタルマーケティング領域のクライアント様を中心に広告運用・プランニングに従事。
社内教育担当としても教育プログラムの確立やメンバー育成を進めていき、2020年に運用部隊であるストラテジックプランニング部の責任者となって、チームとしての運用力向上・成果最大化に取り組んでいる。

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